すじ

　上空から見ると小伊豆のB地点、C地点に筋を

引いたように平行に堆積している、砂岩と泥岩の
ごそう
互層が見られます。

　小伊豆のあたりから、美保、釜浦〜十六島の

あたりを見てみると、やはり同じような地形があ

ちこちに見られるのがわかります。

グーグルアースで見た小伊津：鬼の洗濯岩

りゅうこん　きゅうかせいそう

せんじょうち

じすべり　らんでいりゅう　こんだくりゅう

さいせつぶつ　　　　　　　　　　　　　　　　　たいりくだな　たいりくしゃめん

しんしょく

さがん　けつがん　　　ごそう

牛切層の砂岩と頁岩による互層はタービダイトです。

陸上などで浸食を受け、河川から運ばれた砂などの砕屑物（岩石などが砕かれたもの）は大陸棚や大陸斜面に運ばれます。

そこでいったん堆積したものが、地震などで発生した海底地滑り（乱泥流・混濁流ともいいます）により、さらに深い深海底に再

堆積して、海底扇状地ができあがります。こうしてできあがったものがタービダイト（乱泥流堆積物・混濁流堆積物）です。ター

ビダイトには、水の流れの跡（流痕）や級化成層（地層の上下判断に役立ちます）スランプ構造がみられることが多くあります。

タービダイトについて

おどろ

ゆうこうちゅう

みゃくどう

いくど

小伊津の牛切層は、砂岩と頁岩の互層がとても厚い層をつくっています。一回の海底地滑りで【砂岩・頁岩】の層がたまったとする

と、それが幾度となく起こっていたことがわかります。牛切層（約５０万年間）のなかでおこった、地球の脈動のようなものを感じられ

ます。

牛切層は、化石（有孔虫）などの産出から５００ｍよりも深い海の底にたまったと考えられます。現在の島根半島沖の水深から考

えると、当時の海の深さに驚かされます。

タービダイト

大陸斜面

乱泥流

深海