平たい板のように見えるのは方解石です。この鉱物は、いろいろな場所の砂岩層でよく見られました。
きれいな結晶がたくさんできているのは沸石の仲間です。
ほうかいせき
流紋岩質の火山灰(緑色凝灰岩）が固まってできた岩石です。
崖のくぼんだ部分には火山円礫岩の層が見られます。これは火山から噴出した火山礫が水の作用で丸くなったものです。
海岸にあった転石：緑色凝灰岩(グリーンタフ)の堆積地には、他の金属・鉱物の産出も多くみられます。
砂浜から見た猪目洞窟：右側の露頭も流紋岩(緑色凝灰岩)からできている。崖の高い位置には、礫の層が見られます。湾の向こうに見える猪目洞窟でも同じ礫の層が見られます。
ろとう
りゅうもんがん
Ａ地点
りょくしょくぎょうかいがん
牛切層の緑色凝灰岩(グリーンタフ）の露頭：流紋岩質の火山灰が変質してできた岩石
うしきり
主に火の働きでできた地層
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猪目の地形図
猪目の露頭は、新生代新第三紀の牛切層（１４５０万年前〜１４００万年前）の流紋岩溶岩がもとになってできたものです。当時このあたりは海底で、たくさんの海底火山が噴出していました。この地域の海底火山から噴出した火山砕屑物（火山灰、火山礫）などが、熱水の働きを受け変質し、緑色凝灰岩（グリーンタフ）と呼ばれるものが形成されました。また、噴出した火山角礫が堆積した層も見られます。